死者の言葉を伝えられるという城塚翡翠と、推理作家・香月史郎が事件に向き合う。霊視に証拠能力がないという条件を軸に、論理と超常の境界を描く長編本格ミステリ。
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』はどんな小説?
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、相沢沙呼による長編本格ミステリです。難事件を解決してきた推理作家・香月史郎が、死者の言葉を伝えられるという女性、城塚翡翠と出会うところから物語が始まります。
翡翠の霊視は事件の真相に近づく手がかりになり得ますが、それ自体には法的な証拠能力がありません。香月は、翡翠が得た情報と現実の証拠、論理的な推理を組み合わせながら事件へ向き合います。超常的な設定を入口にしながら、何を証明できるのかという本格ミステリの問いを正面から扱う作品です。
「見えていること」と「証明できること」は同じではありません。本作では、霊視という特殊な情報をどのように扱うかが、事件を解くうえで重要になります。読者も香月と同じく、真相に近い情報をどう現実の推理へ落とし込むのかを考えることになります。
翡翠は霊媒として振る舞う一方で、事件に関わる人々の心理や状況にも目を向けます。香月との対話を通して、情報の受け取り方や推理の前提が少しずつ揺らいでいくため、人物のやり取りそのものが大きな読みどころになります。
作品の構成と情報の提示順が魅力の一つです。帯文や感想で語られがちな展開には触れず、あらすじだけを押さえて読み始めると、各事件と物語全体のつながりをより素直に楽しめます。
本格ミステリを読みたい人、超常設定を使った論理ミステリに興味がある人、登場人物の会話や関係性を軸にした作品が好きな人に向いています。
本作は、翡翠の能力がどのように事件と関わるかが重要です。核心に触れる解説や続編の紹介を先に読みすぎない方が、作品が用意した情報の変化を楽しめます。
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、霊媒という設定を使いながら、証拠・論理・人物理解の関係を描くミステリです。単に不思議な能力で解決する物語ではなく、推理の前提そのものを考えさせる一冊として読めます。
このitemは、2019年に講談社から刊行された四六判単行本版を基準にしています。著者・出版社・ISBN13・判型・書影URLを同じ紙書籍版で対応させています。文庫版や電子版は別ISBNとなるため、購入時は版型と書誌情報を確認してください。
超常的な情報を、どうすれば推理として扱えるのか。設定の面白さと本格ミステリの論理性を両方味わいたい人に薦めやすいシリーズ第1作です。
2019年刊の講談社・四六判単行本版です。ISBN13は9784065170946です。
死者の言葉を伝える霊媒・城塚翡翠と推理作家・香月史郎が、霊視と論理を組み合わせて事件に向き合う長編本格ミステリです。
はい。城塚翡翠シリーズの第1作なので、初めて読む場合は本作から入るのがおすすめです。
種別: publisher_database / 確認日: 2026-07-03 / 著者・出版社・ISBN13・四六判・書店発売日・内容紹介・書影掲載を照合
種別: database / 確認日: 2026-07-03 / ISBN13・出版社・判型・発売日・内容紹介の確認
種別: official / 確認日: 2026-07-03 / 出版社の公式情報