独身男性が親友の遺した双子を引き取り、家族として暮らしながら成長していくホームドラマ。
フジテレビ系『日曜21時』枠で放送。
『マルモのおきて』は、独身の会社員・高木護が、亡くなった親友の双子の子どもたちを引き取り、さらに不思議な犬・ムックも加わって共同生活を始めるホームドラマです。血のつながりはなく、最初から完璧な家族でもありません。むしろ、突然始まった生活の中で、大人も子どもも戸惑いながら少しずつ関係を作っていきます。
本作の魅力は、「家族になること」を大きな言葉で語りすぎないところにあります。ご飯を食べる、学校へ送り出す、約束を守る、けんかをして仲直りする。そうした小さな日常の積み重ねが、3人と1匹を少しずつ本当の家族のように近づけていきます。
タイトルにもある「おきて」は、この作品を象徴する大切な要素です。ルールというと堅苦しく聞こえますが、本作のおきては誰かを支配するためのものではありません。一緒に暮らすために必要な約束であり、相手を思う気持ちを形にしたものです。
護は父親でも母親でもありません。子育ての正解を知っているわけでもなく、何度も失敗します。それでも、子どもたちと真剣に向き合い、自分なりに守ろうとします。その不器用さがあるからこそ、家族らしい温かさが自然に生まれていきます。
また、双子の子どもたちもただ守られる存在ではありません。親を失った悲しみを抱えながらも、護との生活の中で少しずつ安心できる場所を見つけていきます。明るい場面の奥に喪失感があるからこそ、何気ない笑顔や会話がより大切に感じられます。
『マルモのおきて』は、かわいらしさやコメディの印象が強い作品です。ムックの存在や子どもたちの無邪気なやり取り、護の慌てぶりには気軽に笑える楽しさがあります。しかし、その奥には「家族とは何か」というかなり普遍的なテーマがあります。
血がつながっているから家族なのか。一緒に暮らすから家族なのか。誰かを思って行動し、日々を重ねることで家族になっていくのか。本作はその答えを押しつけず、3人と1匹の生活を通して自然に見せてくれます。
見終わった後には、難しい理屈よりも、誰かと食卓を囲むことや、当たり前のように「おかえり」と言える場所の大切さが残ります。『マルモのおきて』は、明るく見やすいホームドラマでありながら、家族の形について静かに考えさせてくれる作品です。
オリジナル脚本のテレビドラマです。
独身男性と双子の子どもたちが、家族として暮らす中で絆を育てるホームドラマです。
家族の日常や子どもたちの成長が中心で、幅広い世代が見やすい作品です。
日常の出来事には区切りがありますが、三人の家族関係は連続して深まります。
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