型破りな女性弁護士が、依頼人の抱える問題と社会の不条理に独自の視点で向き合うリーガルエンターテインメント。
カンテレ・フジテレビ系『月曜22時』枠で放送。
『モンスター』は、常識にとらわれない型破りな女性弁護士が、さまざまな依頼人や事件へ向き合っていくリーガルドラマです。裁判で鮮やかに逆転する爽快感もありますが、本作の特徴は、単純な勧善懲悪へ落とし込まないところにあります。
タイトルの「モンスター」が指しているのは、特定の悪人だけではありません。追い詰められた人、強い欲望を抱えた人、誰かを傷つけてしまった人。社会の中で「怪物」のように見えてしまう人々を、本作は別の角度から見つめ直そうとします。
そのため、事件の真相が明らかになるほど、善人と悪人の境界線が曖昧になっていきます。見ている側も、「本当に悪いのは誰なのか」「もし自分が同じ状況だったらどうするのか」を自然と考えさせられます。
リーガルドラマでは、法廷で勝敗が決まる瞬間が大きな見どころになります。しかし『モンスター』では、判決が出ても、登場人物たちの感情がすべて解決するわけではありません。
人には、それぞれ事情があります。誤解、嫉妬、承認欲求、孤独、過去の傷。そうした感情が積み重なった結果として、誰かが追い込まれ、問題が起きてしまうことがあります。
だからこそ、本作の弁護士は法律の条文だけで人を判断しません。事件の背景や、当事者が抱えている感情まで理解しようとします。その姿勢があるため、単なる謎解きや法廷バトルとは異なる余韻が生まれています。
本作を見ていると、怪物とは特別な人だけを指す言葉ではないと感じさせられます。
人は誰でも、追い込まれたり、理解されなかったり、強い感情へ飲み込まれたりすると、自分でも思っていなかった行動を取ってしまうことがあります。社会が誰かを怪物として切り離した瞬間、本当に見なければならない問題を見失ってしまうのかもしれません。
『モンスター』は、事件を解決して終わるだけのリーガルドラマではありません。人間の弱さや複雑さを丁寧に描きながら、「理解できない人」を簡単に切り捨てていないかを問いかけてきます。
見終わった後には、法廷での勝敗以上に、人を一面的に決めつけることの危うさが残ります。『モンスター』は、法律と人間心理の間にあるグレーな領域へ踏み込んだ、少し苦くて考えさせられるリーガルドラマです。
オリジナル脚本のテレビドラマです。
弁護士が依頼人の問題に向き合い、社会の不条理を問い直すリーガルドラマです。
各話で異なる依頼や争点を扱うため単話でも見やすい一方、主人公の背景や事務所の関係は連続して描かれます。
型破りな主人公や、法廷・交渉を通じて社会問題に切り込むドラマが好きな人に向いています。
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