交際ゼロ日で結婚した自衛官とファッション誌編集者が、価値観の違いから離婚活動を始めるラブコメディ。
TBS系『金曜ドラマ』枠で放送。
『リコカツ』は、ファッション誌の編集者・水口咲と、航空自衛隊の航空救難団に所属する緒原紘一が、結婚直後に価値観の違いから離婚を考え始めるところから始まるラブストーリーです。
一般的な恋愛ドラマでは、出会いから交際、そして結婚が一つのゴールとして描かれます。しかし本作は、その逆を行きます。運命的な出会いを経て結婚した二人が、「やっぱり合わないかもしれない」と悩み、離婚活動、通称「リコカツ」を始めるのです。
この設定が面白いのは、結婚をゴールではなくスタート地点として描いているところにあります。好きという気持ちだけでは、一緒に暮らせません。生活習慣、お金の使い方、家族との距離感、仕事への考え方。現実には、恋愛では見えなかった違いが次々に表れてきます。
咲と紘一は、どちらも魅力的な人物です。しかし、一緒に生活すると小さな違和感が積み重なっていきます。
咲は自立した現代的な価値観を持ち、仕事にも情熱を注いでいます。一方の紘一は、自衛官として規律を重んじ、家族や組織を大切にする考え方を持っています。どちらが正しいという話ではありません。ただ、育った環境も人生観も違う二人が、一つ屋根の下で生きようとしているだけです。
本作は、その違いを無理やり解決しようとしません。むしろ、人は簡単には変われないこと、そして違いを理解することの難しさを丁寧に描いています。
だからこそ、夫婦げんかやすれ違いの場面にも現実味があります。恋愛ドラマを見ているというより、実際の夫婦を少し遠くから見守っているような感覚になります。
『リコカツ』が多くの共感を集めた理由は、離婚をネガティブな出来事としてだけ描かなかったことにあります。
二人は別れようとする過程で、初めて相手が何を大切にしているのかを知り、自分自身の未熟さにも気付いていきます。皮肉なことに、離婚を考え始めてから、本当の意味で夫婦になっていくのです。
これは恋愛だけの話ではありません。人間関係は、近くにいるほど分かったつもりになってしまいます。本作は、誰かと一緒に生きるとはどういうことなのか、相手を理解するとは何なのかを改めて考えさせてくれます。
『リコカツ』は、結婚生活のリアルな悩みを描きながら、「好き」という感情だけでは語れない夫婦の関係を温かく見つめた作品です。そして、結婚の先にもまだ恋愛は続いていくのだと教えてくれる、大人のラブストーリーになっています。
オリジナル脚本のテレビドラマです。
価値観の異なる夫婦が、離婚活動を通じて結婚と恋愛に向き合うラブコメディです。
夫婦の関係と、互いへの感情の変化が物語の中心にあります。
夫婦関係の変化が連続するため、第1話から順に見るのがおすすめです。
種別: / 確認日: /