結婚生活に違和感を抱える夫婦と、隣人の夫婦が、それぞれの関係と人生を見つめ直していく会話劇。
フジテレビ系『木曜劇場』枠で放送。
『最高の離婚』は、2013年に放送されたフジテレビ系ドラマです。主演は瑛太さん。神経質で理屈っぽい濱崎光生と、自由奔放な妻・結夏を中心に、二組の夫婦が出会いと別れを繰り返しながら、自分自身と向き合っていく物語です。
タイトルには『離婚』という言葉が入っていますが、本作が描いているのは夫婦が壊れていく過程だけではありません。むしろ、『人と一緒に生きることの難しさ』そのものです。
恋人同士の時には魅力だった部分が、結婚すると衝突の原因になることがあります。生活リズム、価値観、言葉の受け取り方、相手へ期待すること。どれも小さな違いですが、毎日積み重なることで大きな溝になっていきます。
『最高の離婚』の魅力は、登場人物たちの会話にあります。
本音を言っているつもりでも、うまく伝わらない。相手を理解したいと思っているのに、なぜか傷つけてしまう。逆に、自分が理解されていないことへ強く寂しさを感じる。
こうしたすれ違いが非常に細かく描かれているため、見ている側は『自分も同じことをしたことがある』と何度も感じさせられます。
特に光生は面倒くさい人物です。細かなことが気になり、理屈で考え、思ったことをそのまま口にしてしまいます。しかし、その不器用さの中には、誰かと本当に分かり合いたいという切実な願いがあります。
だからこそ、本作は恋愛ドラマでありながら、人間そのものを観察する作品のような面白さを持っています。
本作で印象的なのは、離婚を失敗としてだけ描いていないことです。
一度離れたからこそ見えてくるものがあります。結婚していた時には気付かなかった相手の優しさ、自分の未熟さ、そして本当に大切だったもの。人は近くにいるほど、相手を分かったつもりになってしまうのかもしれません。
『最高の離婚』では、夫婦が何度も出会い直し、関係を問い直していきます。その過程を見ると、結婚とはゴールではなく、他人という永遠に分かりきれない存在と向き合い続ける営みなのだと感じさせられます。
脚本家・坂元裕二さんらしい鋭い会話と、人間への温かなまなざしが詰まった本作は、単なるラブコメでも夫婦ドラマでもありません。『人を愛するとは何か』『誰かと生きるとは何か』という、とても難しい問いへ真正面から向き合った作品です。そして見終わった後には、自分の身近な人との関係まで少し考え直したくなる、不思議な余韻を残してくれます。
オリジナル脚本のテレビドラマです。
夫婦・恋愛・日常のすれ違いを、会話の面白さとともに楽しみたい人に向いています。
夫婦関係と恋愛感情の変化が物語の中心にある作品です。
日常の出来事は各話ごとにありますが、二組の夫婦の関係が連続して変化します。
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