大学のミステリ愛好会メンバーが、山あいの宿で起きる連続殺人に向き合う。異常な状況と本格推理を組み合わせた、シリーズ第1作の長編ミステリ。
『屍人荘の殺人』はどんな小説?
『屍人荘の殺人』は、今村昌弘による長編本格ミステリです。神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と明智恭介、そして探偵として知られる剣崎比留子が、映画研究会の夏合宿に関わる人々とともに、山あいの紫静荘を訪れるところから始まります。
その後、彼らは日常から切り離された異常な状況の中に置かれ、宿で発生する連続殺人と向き合うことになります。閉ざされた場所、限られた人間関係、外部と切り離された緊張感という本格ミステリの骨格に、独自の発想を加えた一冊です。
本作の特徴は、クローズドサークルの緊張感と、通常の館ものとは異なる切迫した状況が同時に進む点です。誰が何を見て、どこにいて、どのように行動したのかを追うほど、推理の材料が増えていきます。
主人公たちは大学生で、専門家ではない立場から状況を理解しようとします。読者も彼らと同じ目線で情報を受け取りやすく、複雑な仕掛けを持つ本格ミステリでありながら、物語に入りやすい構成です。
剣崎比留子、葉村譲、明智恭介を中心としたシリーズの始まりにあたるため、続編を読む予定がある人にも適しています。物語の大きな仕掛けに関わるため、事前に感想や解説を読み込みすぎず、あらすじだけで読み始めるのが向いています。
館ものやクローズドサークル型の本格ミステリが好きな人、舞台設定そのものが推理に関わる作品を読みたい人、シリーズの第1作から入りたい人に向いています。
本作は、どのような状況で事件が起きるのかという前提が読書体験に大きく関わります。設定の核心に触れる紹介や感想を避け、最初に提示される情報をそのまま受け取って読むことで、作品の構成をより楽しめます。
『屍人荘の殺人』は、限られた環境での連続殺人を追う推理の面白さと、極限状況に置かれた人々の判断を描く緊張感を兼ね備えた作品です。本格ミステリの定番要素を、独自の切り口で味わいたい人に勧められます。
このitemは、2017年に東京創元社から刊行された四六判単行本版を基準にしています。著者・出版社・ISBN13・判型・書影URLを同じ紙書籍版で対応させています。文庫版や電子版は別ISBNとなるため、購入時は版型と書誌情報を確認してください。
設定の情報量と、限られた環境で推理を組み立てる手応えが両立したシリーズ第1作。事前知識を入れずに読むほど、構成の面白さが際立ちます。
2017年刊の東京創元社・四六判単行本版です。ISBN13は9784488025557です。
本作は剣崎比留子シリーズの第1作なので、初めて読む場合は『屍人荘の殺人』から入るのがおすすめです。
山あいの宿を舞台に、外部と切り離された状況で起きる連続殺人を追う長編本格ミステリです。
種別: publisher_database / 確認日: 2026-07-03 / 著者・出版社・ISBN13・四六判・書店発売日・内容紹介・書影掲載を照合
種別: database / 確認日: 2026-07-03 / ISBN13・出版社・判型・書誌情報の確認先
種別: official / 確認日: 2026-07-03 / 出版社の公式情報